20 May, 2012
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ERM ERMマニュアル リスクマネジメント早分かり

リスクマネジメント早分かり

 リスクマネジメントという言葉を初めて耳にされる方もいらっしゃれば、関心は持っていたけどもその内容を整理しきれていない、という方もいらっしゃると思います。
 ここでは、そのどちらの方にとっても、リスクマネジメントとは何かをスッキリと理解して頂けるようにご説明していきたいと思います。

 ただしお断りですが、このシリーズは「早分かり」ですので、かなりかい摘んだご説明になってしまうかと思います。要点はしっかりと押さえていきますが、より詳しいご説明は別にマニュアルをご用意しましたので、そちらをご参照頂きたいと思います。

 さて、リスクマネジメントとは何か、ということですが、簡潔に表現しますと次のようになります。

 「①企業の内部にどのようなリスクがあるのか的確に把握すること。②それらのリスクに的確に対処すること。」

 つまりリスクマネジメントとは、企業が抱えているリスクをさまざまな手法を駆使して抽出し、それらのリスクに対して最適な対策を決定して、実行していく、というものです。
 また、この「リスク」という言葉に含まれている内容には、次のようなものが挙げられます。
 ・人身事故の発生
 ・財務的損害の発生
 ・不祥事の発生
 これは代表的な例ですが、このように「企業にとって見逃すことのできないリスクを管理していくこと」、これがリスクマネジメントなのです。

 リスクマネジメントを正しく実践していくことで、どのような効果があるのでしょうか。これには2つあります。
 ①リスクが具体化する確率を下げる、あるいは具体化したときの影響を最小限に留めることで、企業は健全に経営を続けていくことができるようになる。
 ②リスクに対処するアプローチ方法が明確なので、組織全体にリスクマネジメントの重要性が浸透しやすく、リスクの低減が促進される。
 このような効果が期待できます。

 リスクマネジメントという概念については、もう少し補足しておきたいと思います。
 リスクマネジメントという用語は、実はこれまでも多様な使われ方をしてきました。
 ・事故の発生、言い換えれば安全性を対象としたリスクマネジメント
 ・投資など金融に関係したリスクマネジメント
 ・企業の不祥事から発展してきたリスクマネジメント
 このようにさまざまな業種でリスクマネジメントという用語が用いられてきました。
 そのため、最初にご説明したリスクマネジメントの概念が、これまでみなさんが理解してきたものと少し違う、と混乱してしまうこともあるかと思います。
 この点について最近の動向を見てみますと、現在におけるリスクマネジメントという用語は、従来からのリスクマネジメントを全て包括したような、企業(組織)全体を対象としたものを指すのが主流となっているようです。
 ここで整理しておきたいのは、今注目されているのが組織全体を対象としたリスクマネジメントであって、従来から使われてきた個々のリスクマネジメントという用語も引き続きリスクマネジメントと呼ばれ続け、混在する状態が続くだろうということです。
 決して従来からの概念が変化したわけではなく、それらが混在していること、そして、今注目されているのが組織全体で取り組むリスクマネジメントなのだ、というように理解しておくようにして下さい。

 組織全体で取り組むリスクマネジメントがクローズアップされるようになったのは、新会社法でリスクマネジメントを実践しなさい、と義務付けられるようになったことが一因のようです。

 新会社法に関する解説は省略致しますが、このマニュアルとは別に、「リスクマネジメントの歩みと新会社法」と題したマニュアルで、全社的なリスクマネジメントが取り上げられるようになった経緯をまとめてありますので、どうぞご参照下さい。

 ただ私たちとしては、法律でどのような義務付けがなされているかどうかには関わらず、社会的な責任から、できる限り適切なリスク管理に努めるべきでしょう。
 ですから、このシリーズでは、新社会法対策という切り口ではなく、より具体的で効果的なリスクマネジメントの手法というものについて、ご説明を進めていきたいと思います。

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FMEA/FMECAプロフェッショナルガイド